私の尊敬するアルフォンス・ミュシャのパッケージデザイン。
サイトでもパッケージでも、消費者や見る人の興味を引くものであり、さらには商品の持つ魅力を引き出し、伝えなければならないという点では同じです。
ホームページは、いわばネット上に家や会社を持つようなもので、その目的は多岐に渡ります。
(※ちなみにWebサイトとホームページは同じと思われがちなのですが、これは実は違います。)
そして、それが立派で美しいものであれば、見る人を惹きつけ、さらに「なんだか信頼できそう・・・」という気持ちを持ってもらえる事ができます。
それは仕事に限らず、人間関係でもすべてにおいて大前提で、ホームページデザインにおいてのデザイン性の重要さはここにあります。
人と初めて会う時も営業マンはまず信頼してもらう事が重要なのと似ています。
現在、ワードプレス、Jimdo、MixBなどの様々なツールでホームページを作るサービスがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
私も自分のサイトなども含め、研究のためにもいくつか実際に作って試してみました。
その結果、強く感じた事は、
「結局何を使ってもデザイン力は必要」という事です。
それは、いくらイラストレーターやフォトショップの新機能が増えて、それを駆使しても良いデザインが出来るわけではないというのと酷似しています。
当然なのですが、ソフトを使いこなせるのとデザイン力は全く別物です。
きっちりデザインできているサイトはやはり見る人に安心感を与えます。
人も自然も創作物も、美しいものは人を惹きつける魅力があります。
デザイナーは、もともと才能やセンスが必要な職業だと思わる事が多いのですが、デザインにおいて美しく見えるようにする技術は才能ではなく経験から培われるものだと思います。
閃きなどはまた別物なのですが、
私が思う良いデザイナーとは基本的にコツコツを技術を習得してきた結果からくる技術力をベースに、お客様の意見を聞き入れ、それを取り込みさらに良いものを提案できる人だと思います。
さらには、お客様からの原稿をそのままデザインするのではなく、専門知識を持ってより良い構成になるようにアドバイスができるクリエイディブディレクター的な要素を持っているかどうかもこれからは重要だと思います。
なので、特にホームページはお客様の進みたい方向やターゲット層に確実に訴えかけるようなビジュアルと、サイトに訪れた人が分かりやすく知りたい情報を得る事ができ、さらに問い合わせや購買に結びつく必要があります。
このビジュアル面において、やはり信頼感は高いデザイン性から来るものだと思います。
「デザイン力=信頼感=集客」の図式が成り立つと思います。
このとっかかりである、デザインを無視して良いものは出来ません。
また、同じくホームページサイトにおいては、見やすく伝わりやすい、動線を意識した構成力も同じくらい大切です。