今回、パリの辻法律事務所様からホームページのリニューアルを依頼いただきました。
ホームページリニューアルをする際のポイントは、ただデザインを良くするだけではなく、目的達成のためにどのような構成にし、導線も考慮して企画構成から考える必要があります。
何度もお話をさせていただき、やり取りをして、明確な辻先生の強みが分かって来ました。それを分かりやすく「伝える」ことができるようにリニューアルポイントをお伝えし原稿をいただきました。
先生は仕事に情熱を持ったプロ意識の高い方で、それを内容からもデザインからもしっかりと分かるように意識して丁寧に作り上げました。
完全オリジナルデザインの日仏多言語サイトになります。
サイトリニューアルのポイントなどもご紹介いたします。
専門性の明確化と伝え方
お話を進める中で、辻先生の強みがより鮮明になりました。その強みを分かりやすく「伝える」ことに注力しました。原稿をいただく前に、ポイントをお伝えしたことで、辻先生の情熱とプロ意識の高さをホームページから感じる内容になりました。
TOPページは、各ページの入り口となるなるように、分かりやすくまとめています。
また、ホームーページの分かりやすい目次となるような構成にしています。
このように、サイトの企画構成段で事前に「強みや特色」をしっかりと把握し、それをユーザーに「分かりやすく伝える」ことで、ユーザーに選ばれるだけではなく、サイトからも「私は、XXXの専門家です」と伝えることができるので双方にとって無駄のないスムーズなコミュニケーションを取ることができます。
ブランドカラーの確定
ウェブサイトデザインを作成する時、企画構成とは別にデザインでまず最初に取り組むべきデザインポイントは、ブランドカラーの確定です。ブランド力を強化するため、メインカラーを決め、それを基に各専門分野のカラーを派生させました。
メインカラーは、既存のロゴカラーとの調和を保ちつつ、知的で洗練された印象を与えるカラーを提案しました。結果として、知識と専門性を象徴するボルドーを、新たなブランドカラーとしてサイトのメインカラーとして使用しています。
FleurirDesign田中はカラーコーディネーターのディプロムを保有しており、色によって引き起こされる深層心理も考慮しながらご提案を行いました。
私の経験上、クリエイターは自社で作成したロゴでないと、それをベースに世界観を広げたがらない傾向がありますが、私は300以上のロゴデザインを作成し、そこからブランディングデザインまでご依頼いただく中で、ロゴがブランディングにおいていかに大切かを実感して来ました。
ですので、カウンセリングをし、できる限り既存ロゴの世界観を大切にし最大限生かすことに努めています。
それにより、サイトが変わっても安定したブランドイメージを保ち、ブランディングの強化になります。
専門分野の明確化
多くの実績からくるアドバイスをポイントとしてまとめ、各法でどのような業務を行なっているのかを分かりやすく提示しています。
解決実例などもあり、具体的で見る人に分かりやすい内容になるようにしています。
先述しておりますが、辻先生の専門性を明確にすることにより、専門外の問い合わせを減少させ、ユーザーや先生やスタッフの方々の貴重な時間を守れるようにしています。
具体的な業務内容の提示
サイト訪問者に、辻法律事務所がどのような問い合わせに対応できるのかを具体的な事例を通じてイメージしやすくしました。
これにより、ユーザーは自分の問い合わせ内容の分野を事前に知ることができ、スムーズな問い合わせを可能にします。
各専門分野に色を決め、メインビジュアルの写真をいれることにより、視覚的にも一眼で分かるようにしました。
この各分野の色はTOPページにも使用し、ユーザーが自分がどの分野について見ているのかを分かりやすくする事で、サイト内で迷う事がないようにしました。
理念や人柄が分かる、事務所紹介
辻法律事務所の先生やスタッフ方々の専門性だけでなく、理念やお人柄を通じて安心感と信頼感を見る人に感じていただけるように企画構成しました。
また、事務所エントランスが大変美しかったので、その写真を先生にお願いしご用意いただきました。まさに事務所に訪問しているイメージになるようにデザインすることで、遠い日本のお客様にもパリの事務所のイメージが伝わるようにしました。
専門分野が明確な問い合わせページ
弁護士の先生の専門分野を明確にし、問い合わせページを専門性に基づいて整備しました。これにより、問い合わせ者と事務所の双方にとって効率的なコミュニケーションが可能です。
様々な方法でやってくるスパム対策も順次対応できるようにしています。
見やすく分かりやすい多言語サイト
多言語サイトは、FleurirDesignが得意とする分野でもあります。
自然な言い回しで、どの言語でもバランスが取れたサイトは見る人の信頼感や安心感につながります。
辻法律事務所様は日仏で作成いたしました。
多言語サイトを作成する際は、言語別で大きく原稿の文字量が違ってくるので、それも踏まえてデザインすることで、どの言語でも美しく表示されるようにしました。
まとめ
辻法律事務所様の信頼と期待に応え、魅力を最大限伝えるためにこれらのポイントを踏まえてホームページのリニューアルに努めました。
ご依頼いただいた辻法律事務所様、ありがとうございます。
【辻法律事務所ホームページはこちら】https://tsujifl.com/ja/
FleurirDesignはブランディングデザインをご依頼いただいた場合、デザインするにあたってお客様の競合他社のデザインまで調査分析しデザインご提案をしています。
そのため、ブランディングデザインに関しては多くの案件を請ける事はしていません。
ご依頼いただいても、お待ちいただいたりお断りさせていただく場合もございます。予めご了承ください。
Kiyomi TANAKA
パリを拠点に活動するクリエィティブディレクター&デザイナー。
日本でデザイン制作会社に勤務後、独立し日本郵政公社、帝国ホテル、JAなど大手企業や有名ホテルなどのデザインを手がける、その後、渡仏、ブランディングデザイン事務所[Fleurirdesign]設立。
ブティックやサロン、クリニックやカフェなどの立ち上げからのブランディングトータルデザインの経験も豊富です。