こんにちは、フルリールデザインの田中です。
私は、プロのデザイナーとしての経験は、日本とフランスをあわせて20年ほどになります。
現在、フランス パリを拠点にブランディングデザイナーをしています。
サイト制作は、主にJimdoやワードプレスで、ターゲット層にあった集客できるサイト作成をしています。
さて、先日以下のようにツィートしました。
ブランディングに統一感があるメリットって何?
■結論:見る人の安心感。そして集客のため。
ブランディングデザインにおいて、最も重要なのは、見え方のコントロールです。
デザインは的確に発信する事で、ターゲットとなる人にまっすぐ伝わります。
そこで方向性にばらつきがあると見る人に違和感を感じさせます。
ですので、ブランディングデザインは、全て統一感を持って行うことが望ましいのですが、全てをデザイナーにお願いしている人のほうが少ないと思います。
デザインの前に、私の仕事はお客様の持つ理念やこだわりをデザインで可視化するのがお仕事ですので、基本的にお客様があって生まれるものです。
いわば、ロゴの中心に可視化できない理念があり、それをデザインで表現しているのです。
なので、当然それを生かせるのはお客様自身だと思います。
ただ、いざ、ではこのデザインを使って、何かを発信しようと思った時、どうすればブランドイメージを保ったまま使用できるのかなど疑問に思われる事もあると思います。
今日は、デザイナーにお願いしなくても、最低限ここを抑えると良いですよ。というポイントを解説します。
ポイント①:ロゴデザインのフォントイメージに合わせる
■明朝体なのか、ゴシックなのかだけでも統一する
ロゴデザインはブランディングの要というのが基本です。
ブランドコンセプトや理念などをデザインとして視覚化しているからです。
世の中にはブランドコンセプトが込められていないロゴも多くありますが、ブランディングの要となるには弱いです。
なぜなら、そこから全てが派生していくからです。
例えば、水面に石を投げ入れた時に広がる輪のようなものです。
中心になるロゴデザインに思いがないと、広がらせようがありません。
そして、ロゴデザインを要にした時、そこに用いられているフォントイメージと合わせることにより
イメージの統一化を図れます。
ロゴの文字部分はロゴタイプというのですが、その部分に用いられているフォントイメージと合わせることが重要です。
そこを統一するだけでもブランディングに統一感が出ます。
フォントを極限まで、ざっくり分けると2種類になる
- ①明朝体
- ②ゴシック体
ポイント②:ロゴカラーをベースにカラー展開する
使用する色。
- ①ロゴカラーの濃度の違う色展開(彩度は変化させない)
- ②白か黒
目立たせる時に、つい別の色を持ってきたい事もありますが、使い方を間違えるとイメージが崩れます。
間違えると、商品よりも文字が目立ってしまったり、ロゴよりもそこが目立ってしまったりします。
濃度展開、白、黒であれば、少なくともブランディング道を踏み外す事はありません。
③間の取り方に迷ったときは、「つめる」よりも「あける」方が無難
デザインとはバランス感覚が命です。
とはいえ、数をこなしていないとそのバランスの正解が分かりません。
しかも、制作物の大きさによって間の取り方は異なるので、本当に難しいです。
しかしながら、0.1mmの美学というものがデザインには存在し、肉眼で認識できないほどなのに、それを追求する事により、急に今までしっくりこなかったバランスが美しいバランスになり全てがまとまるという事があります。
が、それは経験からくる感覚が全てなので、言葉で説明するのはとても難しい部分でもあります。
最終的、ほとんどの場合、このバランスでいいの?と思った時には、この2択になると思います。
- ①つめる
- ②あける
こんな時は、迷わず「あける」を選択してください。
なぜなら、多くの場合、バランスの悪いデザインは「つまりすぎて読みにくい」からです。
もししっくりこないバランスであったとしても、詰まりすぎたデザインよりは「あける」を選んだ方が
ゆったりして読みやすいです。
間を制するものはデザインを制すると言っても過言ではないほど、デザインで最も重要なのは、緊張感のある美しい間を作れるかどうかです。
以上の3点を意識するだけで、ロゴデザインの統一感は保たれます。
よろしければ、是非試して見てください^^
Kiyomi TANAKA
パリを拠点に活動するクリエーティブディレクター&デザイナー。
日本でデザイン制作会社に勤務後、独立し日本郵政公社、帝国ホテル、JAなど大手企業や有名ホテルなどのデザインを手がける、その後、渡仏、ブランディングデザイン事務所[Fleurirdesign]設立。
ブティックやサロン、クリニックやカフェなどの立ち上げからのブランディングトータルデザインの経験も多数あります。