こんにちは、フルリールデザインの田中です。
私は、プロのデザイナーとしての経験は、日本とフランスをあわせて20年ほどになります。
日本では数年デザイン事務所勤務を経て独立し、大手企業のデザインも手がけていました。
フランスでも日本同様に、デザイン事務所を立ち上げ、今は子ども2人とヴェルサイユの庭付きの家で楽しく暮らしています。
日本では、グラフィックとDTPデザインメインだったのですが、今ではweb、グラフィック、ブランディングデザインをしています。
さて、フランスでは2度目の外出制限になりました。
先日、フランスのテレビニュースを見ていて、カフェのオーナーがインタビューを受けていました。
「他の会社は仕事も出来るのに、レストランが通常どおり営業できないのは不公平だ!!!」と声を震わせながら訴えていました。
その男性オーナーは、マスクをしていたので、はじめは良く分かりませんでしたが、
震えた声の様子から泣いてるのだと気づいた時、胸を締め付けられるような気持ちになりました。
そんな中、WEBサイトなどの需要が高まっていますが、
みんな大変な時期で、金銭的にも余裕がないので依頼する事もできないという声をよく聞きます。
そこで今回は、自分で出来るJimdoデザインリニューアルをご紹介します。
さて、Jimdoといえば、無料で作成でき、レンタルサーバーも必要なく、簡単に自分のホームページを持つことが出来るというメリットがあります。
実際、私のサイトも「Jimdoでもここまでできますよ。」という見本のためにJimdoで作成しています。
しかし、自分で作成したけど、簡単ではない状態に陥っている人もいるのではないでしょうか。
もちろんワードプレスで細部までこだわったサイトも魅力的なのですが、最近では安価で気軽にサイトを作りたいという需要が高まっていると思います。
自作のサイト、こんな事で悩んでませんか?
- なんとなく、まとまらない。
- 見せたい文章が目立たない。
- どうも素人っぽい。
でも、大丈夫です、
デザインを美しく見せるためには、いくつかの法則があります。
プロのデザイナーは、デザインをする時、このチェックリストにある5つに点はすでに身についていますが、
私自身も、デザイン事務所に就職したての頃は、先輩デザイナーの作品と自分の出来上がりの仕上がりの違いに
「え?なんで、何がどう違うんだろう?」と仕事帰りに本屋に行ってはデザインの本を探しては読み耽っていました。
そして、情報として頭に入っても、実際に体で覚えていないとスキルにはなりません。
当時の私は、空いた時間の全てでデザインとソフトの使い方の本を読み、寝る間も惜しんでパソコンに向かってトレーニングしていました。
その結果、深く考えなくても自然にまとまったデザインが出来るようになりました。
プロが教える、サイトのクオリティがグッと上がる5つのデザインポイント。
- 色をまとめる
- ロゴを生かす
- 揃える
- 間(ま)を生かす
- メリハリをつける
デザインのメリット:美しいデザインは、ブランド力を高め、結果として集客に結びつきます。
【実例】女性向けエステサロン様
✔︎ ポイントを意識して、デザインのリニューアルをするとここまで変わります。
ご要望1:エレガントな印象にしたい。
ご希望がヨーロッパ文様を入れてエレガントな印象にという事でしたので、背景に自分の所有していた有料の素材集から文様を選び、使用しました。
素材集は有料のものと無料のものがありますが、有料のものは当然クオリティが高いです。
それでも、そのまま使用するのではなく、サイトのイメージにあわせて、色味、デザインを調整した上で、更に素材としてグラデーションを加えています。
ご要望 2:ロゴは既存のものを使用したい。
● 既存のロゴを引き立たせ調和させるために、サイトの色は上品なオレンジ色を使用しました。
● ヨーロッパ文様の色もロゴを引き立たせる色に変更し、サイト自体に一体感を持たせ、柔らかい印象になるようにしました。
ご要望 3:見やすく上品にしたい。
● 文字の大きさや行間を調整
● タイトル部分は最も目が行く場所なので、そこにエレガントな文様を使用し、さらに中タイトル部分には飾り罫を配置し見やすくしました。
● 今までオレンジだったタイトルも、同系色でも落ち着いた色合いにする事で上品で高級感のある印象になります。
- デザインの見やすさは、まとまりと適切な大きさとバランスからくる。
- 人の目は、左上から右下に向かって見る習性がある。
- 人がパッと見て認識できるのは3つの塊まで。なので、画面で見えるのは3つのまとまりにすると見やすい。
ご要望 4:華やかな印象に、見栄えをよくしたい。。
● WEBでもグラフィックでも写真はめちゃくちゃ大切です。 メインの写真はプロに撮影してもらうか、有料素材からイメージあうものを選びましょう。 カンプデータ(仮のデータ)をまず、配置し、デザインや雰囲気にあうかどうかを実際に試してから実際のデータをダウンロードしましょう。
拡大するとこんな感じです。
色を統一させて、間(ま)をバランスよく持たせると、緊張感が生まれて上品な印象になります。
文様もベースの色と、文様自体の色もほとんど変わらないようにすると、とても上品な印象になります。
今回は、内容構成や地図作成までご依頼いただいていないので、デザインのみの変更になりますが、
ここまで印象が変わります。
作業を進めながら、ご依頼者さまのお顔のお写真も拝見でき、とてもお優しそうで
そのイメージにもあうようにデザインリニューアルを進めました。
そういった印象をデザインで表現するというのも大切なポイントだと思います。
さいごに、Jimdoサイトリニューアルデザインのメリットとデメリットまとめ。
- 自分で作っているので、ある程度操作ができるので、納品後に変更が自分でできる。
- とてもリーズナブル
- 出来る事とできない事があり、その縛りの中でのデザインになる。
これからサイトを作成する人への本音で語る豆知識としては、
テンプレートを使用したものでも、ワードプレスのほうがテンプレートのクオリティが高いです。
ただ、デザイン力のない人のワードプレスサイトと、プロのデザイナーが作るJimdoサイトなら、後者のほうがずっと美しいです。
ワードプレスでプロのデザイナーが一からデザインするクオリティは格別に美しく、構成も思いのままに構成できるので、こだわった美しいサイトができます。
個人的には、プロのデザイナーの作成したワードプレスサイトは別格だと思います。
Kiyomi TANAKA
パリを拠点に活動するクリエーティブディレクター&デザイナー。
日本でデザイン制作会社に勤務後、独立し日本郵政公社、帝国ホテル、JAなど大手企業や有名ホテルなどのデザインを手がける、その後、渡仏、ブランディングデザイン事務所[Fleurirdesign]設立。
ブティックやサロン、クリニックやカフェなどの立ち上げからのブランディングトータルデザインの経験も多数。